みなさんこんにちは!
特に何も考えずに過ごしてたら、すっかり年が明けてから二週間が経ってしまいました。最後にブログを更新したのも25日前ということです。また割と時間が空いてしまいました。
さて、今回も前回に引き続いて、マゼランズのプロップスについて紹介していきます。前回の記事をまだ読んでないという方は、是非とも読んでみてください!
今回はマゼランズ内にあるタペストリーについてです。タペストリーとは、壁掛けなどに使われる室内装飾用の織物の一種で、中世末期にその最盛期を迎えました。タペストリーの歴史は古く、起源は紀元前15世紀のエジプトにまで遡ると言われています。タペストリーの主な特徴としては、絵画と違い持ち運びが可能という点があります。中世ヨーロッパの王や貴族たちは屋敷や別荘などにタペストリーを持ち運び、壁にかけて楽しんだとされています。
余談になりますが、去年新しく東京ディズニーランドにオープンしたアトラクション「美女と野獣“魔法のものがたり“」の待ち列でも多くのタペストリーを確認することができます。もし乗る機会があれば是非とも注目してみてくださいね!
それでは本題に入ります。まずはこちらのタペストリーです。
このタペストリーは16世紀のフランスで製作されたと推定される『L'Astronomie』というものです。フランス語は全くわかりませんが、直訳すると「天文学」という意味になるんでしょうか。天文学者たちが空を見上げて星を観察している様子が描かれていますね。こちらのタペストリーは比較的有名なものらしく、Wikipediaで「タペストリー」と検索すると1番上にこれの画像が出てきます。
ちなみに先ほど美女と野獣のアトラクションの待ち列の話をしましたが、そこにもこれと同じタペストリーがあることを、先日確認してきました。
新アトラクションに乗るとなった時に、自分の知っているタペストリーを見つけて1人で興奮している人は、たぶん僕以外には滅多にいないんじゃないでしょうか
何故か額縁となっている模様が違うのですが、タペストリー自体は同じものであるとわかりますね。皆さんも隠れミッキーならぬ隠れタペストリー(?)を探してみるのも良いんじゃないでしょうか?
続いてはこちらです。
このタペストリーはマゼランズの2階部分から1階へ降りる際の階段の横に飾ってあるものです。 丘の上の風車、お城や鹿、ウサギ、鳥などの野生動物が印象的なタペストリーですね。結構大きいので目立ちます。このタペストリーの詳細を調べたところこちらのサイトに辿り着きました。↓
Vintage 1960s JP Paris French Renaissance Design Point De l'Halluin Tapestry
こちらのサイトによるとフランスで製作されたもので、ルネサンス風のものだということです。
続いてはこちらの、マゼランズ2階部分(マゼランズ・ラウンジ)に掛けられているタペストリーです。
おそらく同じものがeBayに載っていました↓
中世フランス風のものとのことですね。"Gobelin"とはフランスの伝統的な織物であるゴブラン織りのことを指していると思われます。
左にオーボエを吹いている男性、その右にプサルテリウムと呼ばれる楽器を弾いている女性、椅子に座っている女性は弓のようなものを持っており、上には犬らしき小動物がいます。一番左の男性は楽譜を持っているようですね。
続いてはこちらです。
上記のタペストリーとなんとなく似ている感じですね。先ほどと同じeBayに似たようなものが。
真ん中の女性と思われる人物がオルガンのようなものを演奏しており、右の男性は先ほど同じように楽譜を持っています。それと数人の子供らしき人たちが描かれていますね。
続いてはこちらのタペストリーです。
またまたeBayに同じようなものが↓
イマジニアはeBayでよさげなものを買い漁ったんですかね。
タイトルは"Aristolochia Leaves"、直訳すると「アリストロキアの葉」ですね。アリストロキアとは和名をウマノスズクサという植物らしいです。葉にとまる鳥たちやまわりの装飾が美しいタペストリーですね。
最後に紹介するタペストリーはこちらです。
絵画性の強かったこれまで紹介したタペストリーと比べて、こちらは絵と言うより地図ですよね。ちなみにマゼランズのプロップスの中で僕のお気に入りのものがこれです。
元ネタはこちら↓
オランダの地図製作者ヘンリクス・ホンディウス2世が17世紀に製作した地図を複製したもの、とのことです。タイトルは『Nova totivs terrarvm orbits Geographica ac Hydrographica tabla』直訳すると「大地と海の地理の新しい完全な地図」となります。見たまんまですが、要するに世界地図ですね。地図としては、同時期に誕生したメルカトル図(メルカトル図法で有名なあのメルカトルさんです)や、ブラウ図と呼ばれるものに近いです。地図だけでなく、周りに新大陸を描いたものやガレオン船、天文学者たちの絵が描かれているのがなかなか楽しくて良いです。
さて、そんなわけで今日はマゼランズ内にあるタペストリーについてご紹介していきました。いろいろ調べていてわかったのですが、夢のないことを言えば、これらのタペストリーはどれもネットなどで普通に売られているものみたいですね。ルネサンス期やそれ以降のタペストリーを模したものを、イマジニアの方たちが買い集めてこのマゼランズに飾ったのでしょうか。
とは言ってもマゼランズにあるプロップス自体が、世界中を探検した探検家や冒険家たちが収集してきたもの、というストーリーがあるのでイマジニアたちの方法は指向としては正しいのかもしれませんね!
最後まで読んでいただきありがとうございます!インスタのDMなどでも感想等を言ってくださるとありがたいです🙇♂️
この「マゼランズのプロップスを紐解く」シリーズ(?)の第三弾についてですが、調べることが多く結構時間がかかりそうなので、次の記事はまた別のことついて書くことになると思います。
それでは!